SBIカードの代わりを考えてみた [クレジットカード]
◇SBIカードの代わりを考えてみた
1/31をもって、SBIカードが使用できなくなりました。すでに書いたように、SBIカードは留学にもってこいのカードだっただけに非常に残念です。
後継のミライノカードはJCBカードなので海外での決済に弱く、また外貨決済機能がありません。付帯保険もゴールドカードは自動付帯となり、レギュラカードは利用付帯ですがケガにしか保険が効きません。
というわけで、SBIカードの代わりとなる方法を考えてみたいと思います。
①外貨決済
すでに述べたように、日本円を米ドルで海外に送金する場合には非常に高額の手数料がかかります。具体的には「為替手数料」「外貨送金手数料」「中継銀行手数料」「着金手数料」です。為替手数料を考慮に入れなくても、一回の送金に5000円から10000円ほどかかります。
日本にある預貯金をアメリカで使う場合、SBIカードは非常に便利でした。「外貨決済機能」が付いており、アメリカドルで決済したものについては、住信SBIネット銀行の外貨預金口座から現地通貨で支払うことができるので、実質「為替手数料」のみでアメリカにいながら日本の預貯金を使うことができたのです。
今回、SBIカードの代替となる方法を考えました。
1. ソニー銀行デビットカード(Sony Bank Wallet)
ソニー銀行のデビットカードですが、現地通貨で決済が可能で、コストは為替手数料のみです。ソニー銀行は為替レートも良く、有力な代替候補となります。欠点はポイントがたまらないことです。
2. 住信SBIネット銀行デビットカード
デビットカードはVISAブランドなのでどこでも使えます。外貨決済可能。しかも0.6%相当のポイントが付与されます。購入金額に対して2.5%の外貨決済手数料がかかりますが、年間30回まではポイントで手数料分が戻ってきます。欠点は当然、30回しか使えないことでしょう。
外貨決済できる機能のついたクレジットカード・デビットカードは多くはありませんが、今後セブン銀行や楽天銀行が導入予定と伝えられています。
②利用付帯の家族特約付き海外旅行保険
クレジットカードには「海外旅行傷害保険」が付帯していることが多いですが、これをうまく活用すれば、ケガや病気をしたときに非常に心強いです。特に必要性を感じるのは、私が留守中に子どもが、熱を出した等で受診が必要となった時です。カードデスクに電話すれば日本語で医療機関を紹介してもらえますので、家族も安心です。
SBIカードは留学生のような長期海外滞在者にとって、使い勝手や補償内容の面でかなり有用なカードでした。
通常のクレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険は、日本出発時から3か月間、ケガや病気で海外の医療機関を利用したときの受診料や投薬料、検査料、手術料、交通費、入院費等に対して保険が効きます。これを「自動付帯」といいます。一方、海外旅行傷害保険が「利用付帯」となっているカードが少なからず存在します。「利用付帯」の海外旅行傷害保険とは、クレジットカードで飛行機等のチケットを購入しなければ保険が有効になりません。但し、「現地で公共乗用具の決済」を行えば保険がその時から3か月間、有効になります。これば長期海外滞在者には非常に有利な仕組みになっていて、3か月ごとに公共乗用具の決済を行えば、何か月海外にいようとクレジットカードの付帯保険を利用できることになります。(保険を有効に出来るのは1枚のカードにつき1回だけです。一時帰国すればまた使えるようになります。)
「家族特約」とは、保険の範囲がカード名義人本人のみならず、家族も補償される特約です。子どもが未成年の場合は家族特約でしか子どもをカバーしてあげられません。
SBIカードは「利用付帯」かつ「家族特約つき」の数少ないカードの一つでした。
SBIカードがなくなった今、利用付帯の家族特約付き海外旅行保険が付帯したクレジットカードは以下の2種類となりました。
1. SuMi TRUST CLUBプラチナカード
2. 各種アメリカンエクスプレスカード
1.はプラチナカードなので年会費は35000円と高額ですが、500万円もの保険が得られます。2.は保険金額100万円です。それでも子供が熱を出した等、重宝しますし、留学生は必ず健康保険に加入してから渡米しているはずなので、100万円でも十分かと思います。
さて、SuMi TRUSTとAMEXでは利用付帯要件が少しだけ異なりますのでここで要約しておきます。
1. 公共乗用具の範囲
Sumi TRUSTは「政府・自治体から許可を得て運行されている乗用具(保険担当者談)」ですので、タクシーやUberでも保険を有効にできます。一方AMEXは「時刻表のある公共乗用具(約款より)」ですので、タクシーなどでは保険を有効にできません。
2. 家族特約の相違
Sumi TRUSTは本会員が公共乗用具の料金を決済すれば、同時に家族特約も有効になります。
一方AMEXは、本人、家族全員分の料金を決済しなければ有効になりません。(一人分しか決済していなければ本会員のみ、二人分の決済であれば本会員ともう一人になります。)子どもの分も有効にしたければ、(たとえ運賃無料でも)子どもの分もチケットを購入しなくてはなりません。
SBIカードが無くなったのは非常に残念です。同等のカードが発行されることを期待しています。