クレジットヒストリー [クレジットカード]
◇クレジットヒストリー
アメリカはクレジット社会です。決められた金額を決められた期日に確実に返済する人が社会的信用を得られる仕組みになっています。「借金を約束通りにちゃんと返済してきたか」というのがクレジットヒストリーになります。
日本でもクレジットヒストリーはもちろん重要です。クレジットカード会社はクレジットヒストリーに基づいて発行しています。支払いの遅延などが過去にあるとクレジットカードを発行してもらえなくなります。
日本では日頃、クレジットヒストリーを気にしないことが多いですが、アメリカではそうではありません。クレジットカードの発行のみならず、ローンの金利や部屋の賃貸、電話等生活インフラの契約、ひいては就職にも関係します。私もクレジットヒストリーがないため、銀行口座開設を断られました。(→前回)
クレジットヒストリーはソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)と紐づけられて、Equifax, Experian, Transunionの3社で管理されています。アメリカ国民は自身の信用情報を各社から年一回無料で提供される権利を有しています。
各社のレポートをスコア化したものがクレジットスコアです。一番汎用されているのはFICOスコアで、300点~850点であらわされます。
クレジットスコアを高めることで、社会的信用が上がり、良い融資条件が得られたりするので、クレジットスコアにみんな敏感です。逆に言うと、クレジットスコアのない人はほとんど信用がないとも言えます。
クレジットスコアがためるには以下の方法が主です。
①クレジットカード
②ローン(車・住宅など)
留学生の身分でクレジットスコアを高める一番良い方法はクレジットカードを使うことです。しかしながら、留学してすぐはクレジットスコアがないためクレジットカードが作れません。
クレジットスコアがない→クレジットカードが作れない→クレジットスコアがたまらない
という悪循環に陥るのです。
ちなみに、デビットカードではたまらないのかという疑問が当然出てきますが、現在のところ、デビットカードでの決済ではクレジットスコアはたまらないようです。
アメリカのクレジットカードはすごく高性能で、還元率の高いカードが山ほどあります。1.5%~2%のキャッシュバックは当たり前。6%のキャッシュバックというカードもあります。クレジットスコアを早く高くすることによりこれら高性能なクレジットカードの恩恵にあずかることができます。
留学生はクレジットスコアが0という泥沼からのスタートなので、通常、
デビットカード決済を数か月繰り返す⇒銀行発行のクレジットカード取得(しかし限度額$1,000程度の最低ランクカード)⇒地道にクレジットスコアを高める⇒よいクレジットカードGet
という流れにならざるを得ません。
しかし、近道が2つほどあります。
①JAL USA CARD, ANA CARD USAに申し込む
②AMERICAN EXPRESSに申し込む
今回は①について紹介します。
JALとANAは海外赴任者を対象に、アメリカのクレジットスコアに関係なく、日本の与信情報をもとにアメリカのクレジットカードを発行してくれます。
ここからはJAL USA CARDについての情報です。
JAL USA CARDは留学前に申し込んでおくことができます。アメリカでの住所が確定すればカードを受けとることができます。流れとしては以下の通りです。
1. (留学前)事前審査の書類を提出しておく。
2. 現地住所が確定すれば、証明書を提出する。
オンラインでできます。賃貸契約書、光熱費の請求書など。
3. SSNが手に入ればオンラインから登録する。
4. カードが送られてくる。電話でアクティベートするとすぐ使える。
こうすると、海外留学後1か月以内にクレジットカードが使用可能となり、クレジットスコアがたまるようになります。私は4月の20日頃には使用できるようになりました。限度額も$3,000と十分です。
私はまだFICOスコアを確認できませんが、数か月すると確認できるようになるようです。
ちなみに、クレジットヒストリーを無料で提供するサイトが多数ありますが、(クレジットヒストリーのオフィシャルサイト以外には)間違っても個人情報を入力しないようにしてください。これらのサイトは個人情報を他に提供することにより利益を得ているため、個人情報が流出することとなります。特にSSNの流出は、勝手にクレジットカードを作られて料金が請求されるなど、"identity theft"の被害があり得ます。ご注意ください。
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2017-05-09 06:03
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