◇日本のスマホ通信料について
日本のスマホ通信料が高いことが最近フォーカスされています。
「やはり高い日本のスマホ通信料金 世界主要都市で東京トップ 事業者は反論 見えぬ着地点 (産経新聞)」
この記事ではニューヨークよりも少し高いというデータが出ていたので、本当なのか検証してみます。
日本と比較してNYは・・・
国内通話料無料 SMS無料
電波は弱め。地下鉄では駅以外は圏外
というところが相違点でしょうか。
通話料無料というのが最大の違いになります。これを踏まえて料金を比較します。アメリカでの比較対象は大手通信会社のポストペイドプランです。
アメリカ
Verizon
基本料金 75$
国内通話 無料
SMS 無料
データ通信 無制限 (混雑時低速化の可能性あり)
総額 $75
日本
ドコモ
基本料金 4200円 (通話し放題プラン 2年縛りなし)
国内通話 無料
SMS 一回3円~
データ通信 30GB
総額 13,500円
他社も同じような料金体系なので、このように比較すると明らかに日本のほうが高いという結果になります。
産経新聞の記事に出ていた総務省のデータはどういう調べ方をしたのかわかりませんが、日本の大手がデータ通信量で料金体系を決めているため、この条件を無理やりアメリカの料金体系に当てはめたと思われます。
ドコモでデータ通信を20GBに設定して、その他を最安に設定すると7,862円になるので、おそらくここに数分の通話を追加した値段を総務省はデータとして提示ていると思われますが、そもそもアメリカではこのような設定をすることが不可能です。アメリカでは格安SIMを含めてほとんどのプランが国内通話無料だからです。(私の契約するH2Oモバイルは月$27$で国内通話のみならず日本を含む国際電話も無料です。)
条件をアメリカのスタンダード(2年縛りなし、通話料無料)に合わせてに設定すると、日本が高くなりすぎるため、総務省が大手キャリアに忖度したのではないかと思います。
アメリカを基準に比較した場合の正しい結果は下図の通りです。
↓航空券の検索・購入はこちら。諸費用込の値段で比較可能。海外発も。
↓ホテル検索・予約はこちら。
コメント 0