留学と医療保険 [留学記]
◇留学と医療保険
アメリカの医療は高く、留学のように長期滞在が見込まれる場合は医療保険をかけておかないと大変なことになります。
J1ビザの取得に際しては、法的に以下の内容を最低限補償する保険に加入しておく必要があります。私の場合はDS-2019を取得する際に提出を求められました。
- 一人一疾病$100,000ドル以上の医療補償
- $25,000以上の遺体搬送費用補償と、$50,000以上の医療帰国搬送費用補償
- Deductibleは$500以内
- Co-insurance 25%以内
- 保険会社の格付け: A.M. Best rating of A-以上; an Insurance Solvency International, Ltd. rating of A-i以上; a Standard & Poor’s Claims-paying Ability rating of A-以上; or a Weiss Research, Inc. rating of B+以上
F1ビザ(学生留学)の場合は特に規定はありませんが、最近では大学等から同等の内容の保険に加入しないと留学が認められないことも増えてきているようです。
さて、医療保険に関して、J1ビザの留学生には以下の2つのケースがあると思います。
① 大学や研究機関が医療保険を提供してくれないケース
② 大学や研究機関が医療保険を提供してくれるケース
① 大学や研究機関が医療保険を提供してくれないケース
この場合、多くは自分で保険に加入する必要があります。日本でも海外でも加入できますが、圧倒的に日本の保険会社(AIU, 東京海上日動など)の方が安いです。本人と配偶者、子供一人の三人で一年間の保険に加入したと仮定すると、AIUの場合、治療救援費用無制限プランで年間約50-60万円です。しかも、Co-payやDeductibleも補償されるので、自己負担無料で医療が受けられます。同等の保険はアメリカでは販売されていません。仮にDeductible $0の保険に同様の条件で一年間加入したとすると100-150万円と試算されました。
アメリカでは医療費の支払いトラブルが多いと聞きます。行われてもいない検査費用や処置費用が請求されることも多いとか(→こちら)。日本の保険会社で契約すると、日本語でのサービスがあるため、同行される家族にとっても安心だと思います。
② 大学や研究機関が医療保険を提供してくれるケース
①のケースでは「日本で加入」の一択なので悩みようがないですが、むしろ悩ましいのはこのケースです。
受け入れ先が提供してくれる保険はアメリカ人向けの保険なので、上の”2”で挙げた、遺体搬送費用及び医療帰国搬送費用が補償されません。また、遺体搬送費用及び医療帰国搬送費用のみを補償してくれる保険は日本にはありません。したがって、多くの人が保険の二重掛けをして渡航していると聞きます。
私はオンラインで加入できる遺体搬送費用及び医療帰国搬送費用のみを補償してくれる保険を発見して、これに加入しています。問題なくビザがおりました。
その保険はこちらのサイトから加入できます。年額$178なので(2018/11/29追記:こちらの保険の方が安いです。$40/年)、かなりコストを削減できると思います。ただし、受け入れ先が提供してくれる保険の内容はよく考慮したうえで加入してください(実は、私もまだ理解できていません。なぜ2型糖尿病がカバーされないのか、どこにも書いてないからです。)。あと、クレジットカードの付帯保険を上手に使うこと。一時的で上限金額がありますが、AIUの代わりになります。海外医療サポートセンターが利用できるカードを持っていれば、医療機関の手配に困ることもありません。
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